国民全体で健康に対する認識が変わっている
今週扱う時事問題はこのテーマです。
自民党の主要議員が、健康を維持する努力を行っている人に向けて、「健康ゴールド免許」を発行するということでした。
「ゴールド免許」により、禁煙や定期健康診断の受診など、健康に対する意識が高い人の医療費の個人負担額が減るとのことです。
この案を打ち出した小泉進次郎議員は、「健康を維持するために、日頃の健康診断、またさまざまな努力をされたような方々、そういった方によりインセンティブが働くような、そんな健康保険のあり方をつくるべき」というコメントを発表しています。
人々の健康意識が高まっている表れ
このニュースは、以前より日本国民全体の「健康意識」が高まっていることの表れだと、個人的に感じました。
少し前から、最近のテレビ業界で人気なのは、「クイズ番組」と「健康番組」だと言われていました。それだけ、世間一般の人が「健康問題」に対して高い関心があるということ。まあ、テレビに関して言えば「視聴者の年齢層が上がっている」とも言えるので、一概に同じだとは言い切れないのですが…。
一時期と比べると喫煙率がとても低くなっていること。そして近年の健康食品の売上が好調なことなどを鑑みても、人々の「健康リテラシー」は着実に向上していると考えて良いはずです。
健康ゴールド免許の功罪
とはいえ、健康維持にはお金がかかるもの。お金を稼ぐために働き詰めでは、健康に気を配る余裕もありませんし、食生活も偏りがちです。
富裕層の方が、食生活やライフスタイルが健康的であるというのが、昔から言われ続けている定説。
お金が無い貧困層が、どんどん不健康な生活を続けて、やがて健康を害してしまう。そうなると病院にかかりきりになるほかありません。そうなると当然、「健康ゴールド免許」をもらうことはできなくなります。
つまり、僕の思うにこの制度は、貧困層を助ける制度ではないということです。
富裕層はお金をかけてジムに通い、健康食品や栄養バランスを考えた食事を行い、ますます健康的な生活を送る。すると国から「健康ゴールド免許」が与えられる。そして使うお金も減る。好循環です。
貧困層の話を改めてする必要もないでしょう。貧困層にいる人達は、不健康な生活を送ることにより、金銭的にも健康的にも悪循環にハマりこんでしまうということです。
貧困層を助ける制度が必要なのでは
こんな、富裕層がどんどん富を増やすような生活を続けられるような制度ではなく、もっと貧困層にも健康的で文化的な生活を手にすることのできる制度が必要なのではないかと、このニュースを読んだ感想でした。
具体的にどうすればいいのか、具体的な案は思いつきませんし、「不健康な人を支援する」という観点で考えると、「健康保険」も十分その役を担っているとも言えますよね。
最低限のセーフティラインをより充実させるべきか、それとも国民全体の健康リテラシー向上を狙う制度を充実させるべきか。
一市民としては、それらこれから深く検討して欲しいところではあります。できれば、両立させて欲しい。
人生において一番大切なのは「健康」
私は今までの経験などから、人生において一番大切な要素は「健康」だと思っています。
よく言われる、「金」でも「愛」でもなく健康です。
健康こそ、人間が生きる上での土台だと思っているからです。
何兆円持っていたところで、健康を損ねていたとしたら、そのお金を有効活用できません。それではとてもではありませんが、「幸福」だとは言えません。また、何万人に愛されていようと、健康な身体がないと、その愛も十全享受できないでしょう。
とはいえ、お金で健康的な生活はある程度買えますし、愛でメンタルヘルスの健康を保てるとも思います。
健康を維持するには、色んな観点からの努力が必要となってきそうです。多角的な意識を持っておきたいですね。
仕事にも「健康」が必要
そしてこの話題を、我々サラリーマンの話題に落とし込んでみると、仕事においても「健康」は重要だと言えます。寝不足でクラクラした頭では何か思案することも難しいです。だるい身体では力仕事もままなりません。
つまり、ある程度の労働力を確保するためには「健康維持」が重要なファクターであるということです。
仕事に支障が出るということは、それだけ金銭的にも損失が発生するということです。その損はさらに大きな損失につながっていくでしょう。
短期的な目測を立てたとしても損は見えています。また、長い目で見ても健康を害した身体が衰えていくのは予想に難くありません。
今我々が努力できるところから少しずつ初めて、いずれ「健康ゴールド免許」をもらえるくらいの身体を手に入れたいですよね。