ブラック企業はどうして無くならないのか?
最近ニュースなどでも目にすることが多くなった「ブラック企業」という言葉。
そもそもこの言葉が一般化した背景には、その企業で働く社員が、過労などの理由で自殺、または過労死してしまうことが多くなったからです。
死んでしまうほど働かせる企業は悪い企業すぎる…という事で、社員に過剰な働き方を強いる会社のことを「ブラック企業」と呼ぶようになったのです。
私も軽く「ブラック企業」で働いた経験もあるので、その経験も合わせて、ブラック企業の話をしたいと思います。
ブラック企業の特徴
まずはブラック企業をブラック企業とする、言葉の定義から始めましょう。一体どんな企業がブラック企業と言われるのか。
ブラック企業の内情から考えていくことにしましょう。
給与に見合った仕事内容ではない
やはり働く一番の目的は「収入を得ること」。企業からもらうお金が、働きに見合っていないものだったとしたら、その企業は「ブラック」だと言わざるを得ません。
ブラック企業は、みなし残業や裁量労働制の規定を使い、上手に社員を働かせます。
そしてその「過剰な労働時間」に見合った給与は支払われません。
残業代が適切に支払われていない
支払いが給与に見合っていない代表的な例が、「残業代が適切に支払われてない」という事でしょう。
ブラック企業は、タイムカードを切ったあとも働かせ続けるなど、「残業費を払わない工夫」を凝らします。
休ませてもらえない
休暇を取らせてもらえないのも、ブラック企業の特徴です。有給休暇を取ることができないのは当たり前。
風邪をひいたなど、身体的に働くことができない人でも、無理やり出社を強要します。この「出社を強要」する特徴が、社員を過労死に追い込むのです。
上層部の人間が腐っている
会社の上層部の人間が、社員のことを何も考えてないのだとしたら。ひたすら会社の利益を考えているとしたら、その会社はブラック企業になりがちです。
ホワイトないい会社の上層部は、社員が働きやすい環境をつくるために努力してくれるはずなのです。
どうしてブラック企業が無くならないのか
これほど大事になって、どうして「ブラック企業がなくならないのか」と疑問に思う方も多いでしょう。ブラック企業が今なお健在である理由は何なのか?
日本全体に漂う「利己的」な精神
私が思うに、ブラック企業がなくならない理由は、「日本全体に利己的な精神が広まっているから」だと思っています。
私はまだ比較的「若者」の部類だと思っていますが、昔の日本人はもっと気高く、利他的な精神を持ち合わせていたはず。
利他的に振る舞うことができたからこそ、日本という国はこれほど急成長を遂げることができたのだと、私は思っています。
金銭的に貧しくなった結果、心も貧困化し、利他的に振る舞うことができなくなったのです。
個人的なブラック企業経験
私も、今の会社にはいる以前は、ブラック企業で働いていました。その渦中にいると、そのおかしさにも慣れてしまうものの、ブラック企業から離れてみると、あの時は異常だったなと冷静に考えることができますね。
規定以上の労働時間
最初面接を受けた当初伝えられた労働時間以上の時間、労働を強いられていました。
働く以前は、9:00始業で18:00終業だと聞いていたのに、30分、1時間の残業は当たり前でした。
残業費は15分単位で出ていたものの、納得いきません。私は規定の労働時間働いたので帰ろうとすると、同僚や上司から「もうちょっとでこれ終わるから、手伝ってくれない?」とか言われるのです。
自分の仕事をきっちり勤務時間内でできなかったツケを、私におしつけないでほしかったですね。
飲み会強制参加
その職場では、しょっちゅう飲み会が開催されていました。社員同士の仲が良いのは大変結構なのですが、私を巻き込まないで欲しいです。
その飲み会は、参加するかどうか、意識表明は求められます。しかし飲み会に参加しないと、その職場に居づらくなる空気が出来上がってしまいます。
仕方なく私はいやいや飲み会に参加していました。その飲み会では、一言も口にしてなかったのを覚えています。
飲み会でかかったお金は、上司の人が全額払ってくれたものの、お金じゃなくて、私はそこで失った時間に怒っているのです。
全体的に馴れ馴れしい
その会社では、なんか学校かと思うような馴れ馴れしい空気が漂ってたのも覚えています。
私は、プライベートと会社をきっちり分けたいタイプ。会社の人とは余所余所しいくらいでちょうど良かったです。悩みなんかも、社内の人に打ち明ける気は、いっさいないです。
そんな会社は、私にとってまごうことなき「ブラック企業体験」でしたね。
いかがでしたか?
私の経験も含めて、ブラック企業について持論を述べさせてもらいました。
働く前に、ブラック企業を見極めるのは難しいです。実際に内部に入ってみないと、内情を知ることができないですよね。
しかし、少しでも働く前にその企業がブラックか否か見極めないと、私のようにブラック企業で貴重な若い時間を浪費してしまうことになります。
ブラック企業で不幸な時間を過ごす人が、一人でも少なくなりますように。