マネータイムズ

カードローンから、世界の世情を表すニュースまで。

キミはお金を真剣に使っているか?

お金。

得るためなら誰もが真剣に考えるのに、使う時には得る時の1/3にも満たない程度の気持ちで使ってしまっている人が多い。

 

何も「無駄遣いしないで貯金しろ」とか、「老後の蓄えガー」とか言いたいわけではない。

むしろ私は貯金など皆無だ。

金なんて棺桶に入れても灰になるだけだ、使い時はいつだって今だと思っている。

ただ、その財布からお金を出す時、その画面の入力欄にクレジットカードの番号を入れる時、キミは真剣だろうか。

f:id:cardloantimes:20170327115919p:plain

今、お財布の中にいくら入ってるか覚えてるか?

例えばお財布の中。

パッと訊かれて、「今のお財布の中の残高は2万と…」と答えられるだろうか。

私は答えられる。

何故なら、財布の中が空になる時、それは私が次の給料日まで何一つ飲み食い出来ないことが決まる時だからだ。

家賃、光熱費、通信費、交通費と生きていく上+会社に行く上で必要な金は、給料が入ったその日に専用口座に入金する。

それ以外のお金は全て財布の中に入れてしまうのだ。

いつだって全財産はお財布の中。

そう思うと、お財布の中身に対して払う注意は並大抵のものじゃなくなる。

お金について本気出す前


何でこんなことをしているかと言えば、単純に「使ってしまうから」。

私はどこに出しても恥ずかしいオタクだから、ネットを開けばそこは誘惑パラダイスだ。

元から話題の品にチョロいので、ツイッターなんて、アル中にとっての酒屋みたいなものだった。

f:id:cardloantimes:20170522110722j:plain

一時期トチ狂ったように食べてた、SNSで話題になったセブンの冷凍つけ麺。

顔見知りの店員さんに頼んで、20個必ず買うからとまとめて入荷してもらったほどだ。

 

一つ一つの値段は大きくない。にも関わらず、クレジットカードが上限額まで達した通知が来た日、私はさすがに考えた。

私はいつからお金に対してこんなに不誠実だったのだろうか、と。

そして答えが出た。

生まれた時からだ、と。

私は人生で一度だってお金に対して真剣になったことなかった。

人間、歳を取れば取るほど己の変化を拒むようになるという。

変わるなら今しかないと思った。

お金を「デジタル」にするのをやめた

オンラインバンクでも、クレジットカードでも、お金を「数字」として見た時、全てが狂う。

私はそう感じた。

お金のデジタル化は、人間を簡単に狂わせる。

だったら、とことんアナログにしてみようじゃないかと思いいたり、実行してみた次第だ。

最初に現れた変化は、「お酒の量が減った」だった。

私は、元から自宅では飲まない方だったが、外ではついつい調子に乗って飲んでしまう。駅員さんに起こしてもらった回数が、母親に起こしてもらった回数を越えていると思う。

それがパタリと無くなった。

 

だって、超怖い。

 

お財布無くなるの超怖い。

泥酔するの超怖い。

そう思うと、適宜お酒の合間にお水を飲んでいる自分がいる。

お金をアナログ化して変わったこと

飲み過ぎない日々が始まってから、胃腸の調子が格段に良くなった。

胃薬の減りが圧倒的に遅くなった。

泥酔しないと、朝起きた時によくあった「寄った覚えのないコンビニ袋」もパタリと登場しなくなった。

これはちょっと寂しかった。

何が入ってるか分からないビニール袋を恐る恐る覗いて、ねるねるねるねが入っていた時には、自分のことをちょっと好きになれた。そんな時間は嫌いじゃなかった。

f:id:cardloantimes:20170522110735j:plain

\テーレッテレー/

 

セルフびっくり箱の話はさておき。

泥酔してコンビニに寄らないと、知らない間に肉まんやらおにぎりやらを食べなくなる。

すると、会社の昼時に「お腹が空いてるのか空いてないのか分からない」という状態にもならなくなった。

「空いてるかどうか分からない。よろしい、ならばカツ丼だ」というよく分からない判断を下すことも無くなった。

自分の腹具合が分かるようになると、適正量を買い求めることが出来る。

「とりあえずカップラーメンBIGとおにぎり」というTHEテキトーセットを流れるように買わなくなった。

 

毎日毎日、自分の適正量を確認する。

適正量に対して適正金額を支払っているか考える。

胃腸が荒れていると「とりあえず何でも良いから胃に入れておこう」と雑な判断を下すし、判断が雑だと、お金に対しても雑だ。

人間、欲しくないものには、100円だって惜しくなる。

今日の腹具合なら、このおにぎりは欲しくない。

それが分かっていると、「後でお腹空いたら大変だから」なんてデブマインドでおにぎりを買わなくて済む。

やり始めて半年経って


最初の1~2ヶ月は、給料日前には財布からお札が消えていたが、今では特に節約した覚えもないのに1万円以上残っている。

今月にはついに2万残しを達成出来そうだ。

元から金銭感覚がしっかりしている人からみたら鼻くそ程度の「残し」だと思う。

でも財布ガバ男の名をほしいままにしていた私からしたら、「お金が残ってるから何か買おう」と思わなくなっただけ、随分な成長なのだ。

 

今はきちんと「お金が残っているから、このお金で買える最大幸福は何か考えよう」と思うのである。

残ったお金で、真剣に吟味したDVDBOXはちゃんと全巻見る。大人買いした漫画も全巻読む。積読になんかならない。

昔の私からしたら奇跡のような成長だ。

 

もし私と同じような金銭感覚の持ち主がいたら、是非試してみてほしい。お金のアナログ化。

一瞬のウッカリで全財産失うと思って、その財布を持ってみてほしい。

リスクヘッジすることがリスクになってしまう人種もいると、私は自分自身を見てつくづく思う。

 

財布にリアルを。

その合言葉を胸に、一緒に頑張ってみてほしい。

私も、これからも続けていく。