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時間選好を抑えて貧乏から抜け出す方法

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みなさん、貧乏って嫌じゃないですか?

お金がなかったら、美味しいものも食べられないし、楽しいこともできないから嫌ですよね。

おそらく大多数の人間が僕と同じ考えだと思います。

rootport.hateblo.jp

僕は先日Rootportさんの「デマこい!」にアップされた記事を読んで、とても感銘を受けました。

この記事では貧乏になる人は、「時間選好」という習性が強いと説明されています。

ヒトには「時間選好」という習性がある。何かを消費する際に(他の条件がすべて同じなら)後で消費するよりも今すぐ消費することを好むという傾向のことだ。「報酬を遅延させる能力」とは、時間選好を抑え込む能力だと言い換えられる。

確かに身の回りにいる収入の低い人たちって、とにかく無駄遣いが多いですよね。

地方のヤンキーがローンを組んで外車に乗りたがるのも、時間選考が強いと考えれば納得です。

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 しかし↑の記事では、肝心な「時間選好」を抑え込む能力を伸ばす方法については解説されていませんでした。(もちろん素晴らしい記事だったのですが)

そこで今回はどうすれば時間選好を抑え込み、貧乏から抜け出すことができるのか。

色々と調べてきたのでご紹介しようと思います。

コントラフリーローディング効果で我慢する癖をつける

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 動物の脳は苦労せずに手に入れたものよりも、苦労して手に入れたものの方が価値を感じるという傾向があります。

これはコントラフリーローディング効果とよばれ、人間だけでなく犬や猿などの動物にも同じ傾向が見られるそうです。

 たとえばネズミにお皿に入った餌と、レバーを押さなけれな出てこない餌を同時に与えた場合、レバーを押す確率の方が高いとのこと。

動物の脳みそは苦労して手に入れたものに、快感を覚えるように出来ていることが分かります。

しかし時間選好が強い方にとって、我慢するというのは大変な苦労です。

なんせこれまでの人生において、苦労して何かを手に入れた経験が圧倒的に少ないのですから。

我慢をするという選択肢すら出てこないこともあります。

時間選好を抑えるためには、小さなことからでいいので、苦労をして何かを得るという経験を積み重なっていくことが大切です。

まずは100円貯金から

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たとえば毎日100円ずつでいいので、貯金箱にお金を貯める習慣をつくりましょう。そして月末にはちょっと贅沢なものを食べるのです。

100円貯金をする習慣を続けていくと、100円ではなく200円でも生活に支障がなく、月末にもっと贅沢できることが分かるはずです。

そして毎日200円貯金していけば、いずれ銀行に預けた方が、利子を貰えてお得であることも実感します。

普通預金口座にお金を貯めるようになれば、今度は定期預金を利用した方が利子がお得であることを知ります。

するとただ預金するのではなく、貯蓄性の高い投資にお金を回した方が、メリットが大きいことを勉強するようになります。

始めはレバーを押したら出てくる餌程度のもので構わないのです。

少しずつ苦労して報酬を得る快感を脳みそに習慣づけていくことが、時間選好を抑えるコツだと思います。

ジョン・レー「資本の社会学的理論」から学ぶ

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 19世紀初期にジョン・レーという経済学者が、「資本の社会学的理論」いおいて、人間の貯蓄欲求に関する心理的要因を、2つの促進要因と2つの阻害要因に分けて定義しました。

貯蓄を促進する要因は以下の2つです。

1、遺産のための貯蓄

子孫のために貯蓄をして遺産を残そうとする意欲です。

これは20代~30代のうちは、なかなか考えられそうにないですが、子どもを持つと確かに貯蓄への意識は高まりそうです。

また一人でお金を貯めるのは大変ですが、パートナーがいれば一緒に頑張ることができることも多いと思います。

ちなみに一般的には、時間選好への意識は子どもの頃が一番強く、大人になるにつれて弱まると言われています。

しかし子どもの頃にちゃんとしつけをさえていないと、時間選好が強いまま大人になってしまい、貧乏人になるリスクは高くなります。

お金に余裕があるからといって、子どもを甘やかしてはダメということですね。

 2、自制心による貯蓄

将来の利益や想定される出費に備えて、貯蓄をしようとする意欲です。

この心理的要因はずばり時間選好の強い・弱いが大きく影響しますね。

お金を散財する、無駄遣いをする癖が強いと感じる方は、マネーライフプランニングを行って、将来必要になるお金を計算してみるといいですよ。

日本FP協会の公式サイトから、無料でライフプラン診断ができるのでおすすめです。

www.jafp.or.jp

将来の利益のために貯蓄するのは難しいという人でも、将来の出費に備えるための貯蓄ならできるという人も多いでしょう。

 3、人生の不確実性

人間は病気や災害など、人生の不確実性を感じると貯蓄する意欲を失ってしまいます。

治安や環境の悪い土地に住んでいる人に比べて、安全で環境の良い土地に住んでいる人の方が貯蓄率は高まるというデータもあります。

つまり人生の不確実性を感じる環境にいると、時間選好も強まってしまうというわけです。

不健康な生活をしている人や、ブラック企業に勤めている人は、知らず知らずのうちに時間選好を強めて、貧乏になる可能性を高めています。

お金持ちになりたいのであれば、精神的にも肉体的にも健康な環境に身を置くべきだと思います。

 4、今すぐ消費できる欲求に満足をしたい衝動

人間は魅力的なものが目の前に現れると、今すぐ手に入れたいという欲求が生まれます。

 ジョン・レーはこの衝動を、『欲しいものが自分の目の前に現れた時、それは五感を刺激し、それを今消費したときに得られる喜びを非常に鮮明に想像することができる。』と表現しています。

結局のところ、時間選好の強い弱いはイメージ力の問題だと思います。

将来のどのポイントまで鮮明にイメージすることができるのか。想像力がなければ人間は我慢することができません。

そう考えると小説や映画などに増えて、妄想力を高めるというのも時間選好を弱めるために必要なトレーニングなのかもしれません。

お金持ちは難しくても、貧乏人は抜け出せる!

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お金持ちになるのは難しいことです。

お金を稼ぐためには、我慢以外にも行動力や運など、さまざまな要素が必要になるからです。

しかし貧乏から抜け出すというのは難しいことではありません。

時間選好を弱めることができれば、数年で貧乏生活から抜け出せるはずです。

無駄遣いを控えるなど抽象的な目標を掲げるのではなく、まずは100円から貯金する。そして時間選好を抑えることを意識するというのは、とても大切なことだと思います。