借金=悪の概念は古い!カードローンは今や金銭管理の大きな助けです
日本には、古くから「借金に頼る人は情けない」だとか、「借金は悪いもの」だという共通認識があります。これには、日本という国土特有の「自己責任」などの考え方や、「他人に甘えるべきではない」という意識があるかもしれません。
しかし、最近の消費者金融や銀行のカードローンを使ってお金を借りても、昔のように「借金」を意識しなくてもよくなっています。
カードローンでお金を借りても、「借金している」という気負いが、そこにはありません。例えるなら、どこかのお店で、サービスを受ける…。その見返りを利息という形で支払う…。現代社会におけるカードローンの位置づけは、そんな感じです。
今回は、まだカードローンに対し偏見を持っている皆さんに、いかにカードローンが庶民の味方になったかをご説明します。
カードローン利用者は一時激減した
まずは、ここまでのカードローンの歴史を振り返りましょう。
カードローン自体は以前から存在していました。ですが、2010年にあった貸金業法改訂、また、それ以前にあった「消費者金融の悪いニュース」などにより、カードローン利用者は激減しました。
消費者金融=悪の認識が広まった大きな原因は、武富士の利用者による実店舗襲撃事件です。このニュースで武富士に悪いイメージがついてしまいました。
武富士弘前支店強盗殺人・放火事件とは【小林光弘】 - NAVER まとめ
その後も、アイフルが強引な取り立てをしているということで、お茶の前にアイフルの悪いニュースが流れました。
また、総量規制により、年収の3分の1以上の金額借り入れることができないため、すでにキャッシングを利用している人が追加のお金の借り入れをできなくなりました。
「お金を借りたいけど怖い」「もっとお金を借りたいけど、今以上お金を借りることができない」という人が増え、反比例してカードローン利用者は激減しました。
個人融資のニーズに答えたのは「銀行」
その宙に浮いた個人融資のニーズに応えたのは、「銀行」でした。銀行は貸金業法の制限を受けないため、「総量規制」に引っかかりません。
銀行は、経営難に陥った消費者金融と吸収合併することで、自社のカードローンを強化し、利用者の拡大を狙いました。結果的に、今では現在銀行カードローン利用者が、消費者金融カードローン利用者を上回るほどになりました。
銀行のカードローン残高急増 規制対象外、金融庁調査へ:朝日新聞デジタル
いかがでしょうか。ここまでで、カードローンの歩みを、簡単に理解してもらえたでしょうか。
借金の嫌なイメージは「苦しい返済」にある?
借金と返済はセットです。カードローンでお金を借りると、そのお金の返済と同時に、利息の支払いを強いられることになります。
この「返済」が大変そうだというイメージがあるからこそ、カードローンの利用を渋る人が多いのです。ですが、前述した銀行カードローンの金利は、せいぜい十数パーセント。
仮に、年率14.5%のカードローンで10万円借りた場合の利息を計算してみましょう。
利息を割り出すには、「(借入金額)×年率÷365×借り入れ期間」で割り出せます。今回は借り入れ日数を30とします。
すると、10万×0.145÷365×30で、利息は1191円だということがわかります。10万円借りても、利息は、たった1200円ほど。「返済が大変そうだ」と思っていたあなたのイメージよりずっと低い金額だったのではないでしょうか?
上手に使って家計の助けにする主婦も
最近、カードローンで借り入れたお金を、家計で不足分を賄う方が多くなっています。そのように、家計を預かる主婦がカードローンを利用しているケースも少なくありません。
さらに、今人気の銀行カードローンならば、まったく収入がない専業主婦でも利用可能なのです。
カードローンで借りたお金の使いみちは自由。「お金が足りない」とストレスを溜めて、鈍った心と身体で、なにか行動を誤ってしまうのは危険です。それならば、カードローンを使って、時間をかけずお金を手に入れ、そしてその後の行動に繋げた方が有意義ですよね。
借り入れ目的の第一位は生活費
借金は悪という認識は間違っています。なぜなら、カードローン利用目的の一番多いものは、「生活費」の借り入れだからです。
カードローンで生活が成り立っている人が大多数存在するのですから、カードローンを悪だと切り捨ててしまうのは危険です。
むしろ、生活を助ける「セーフティネット」として機能していることを認めるべきなのではないでしょうか。
もちろんちょっと息抜きのお金を借りても良いです
借り入れたお金の使いみちは自由。つまり、遊ぶためのお金をカードローンで借りても良いのです。
きちんと返済できる範囲ならば、あなたにとって「お金を手に入れるための手段の一つ」として認識してもかまいません。
カードローンの利用が、あなたの生活に与えるマイナスの影響は微々たるものです。もっと気軽に、カードローンを生活の一部に組み込むことを検討してみては?
いかがだったでしょうか。
現代におけるカードローンは、借金の色合いが薄まり、使いやすい金融サービスの一つとなっていることを説明しました。
現在は、金利の上限が厳しく制限されていることなどもあり、支払う利息の金額もそう大した額ではありません。
もし、今のあなたが経済的に悩んでいるならば、カードローンがその悩みを振り払う助けになってくれるかもしれません。
フィンテックは消費者金融の未来を変えるか?私たちのお金の使い方も変わるのでしょうか?
フィンテックをご存知でしょうか。
「finance(ファイナンス)」と「technology(テクノロジー)」をかけ合わせた造語です。
具体的に言うとどんなものかというと、IT技術と、金融の分野を融合させたサービスを指します。IT技術により、金融を扱うサービスは利便性が上がり、一般消費者の消費行動を助けてくれます。
最近急に出てきたサービスではないですが、最近どんどんIT技術は発展してきており、それに合わせてフィンテックの領域はどんどん広がってくるだろうと予想できます。
これにより、消費者金融業界にも影響を及ぼすことが、容易に予想できます。
フィンテックの歴史は意外と長い
フィンテックが生まれたのは、5.6年前のアメリカ。日本に「フィンテック」という言葉が来たのは、アメリカと少し時間差があり、2014年頃。日経新聞に「フィンテック」という言葉が出てきたと言われています。
経済ニュースなどで少し扱われる程度なので、日本でこの言葉を知っている人は、まだそれほど多くないのが実情です。
スマートフォンでの決済など、フィナンテックはすでに生活に浸透している
フィナンテックは、すでに私たちの生活に溶け込みはじめています。
フィナンテックが我々の生活に馴染んでいる大きな例として、スマートフォンでの決済機能が挙げられます。「おサイフケータイ」という名前で、私たちの生活に
最新のiPhoneでも「アップルペイ」という決済機能が搭載されましたよね。あれももちろん、フィナンテックの一つです。
アメリカが現在開発に急いでいるサービスに、クレジットカードやキャッシュカードを一枚にまとめることができる電子カードがあります。
フィナンテックは、「支払い」や「お金の扱い」に便利なサービス…といった印象が正しいのかなと、私は考えています。
フィナンテックがキャッシングの分野に及ぼす影響
実は、みずほフィナンシャルグループが、フィナンテックを利用したキャッシングサービスを計画しています。キャッシングを利用する個人の情報、支払い能力から信用情報などの情報をスマートフォンを介してみずほに送信できるというもの。これにより、申し込みから実際の借り入れまで、時間がかなり短縮できるようになるのではないかと考えられています。
スマートフォンにはもとより多くの個人情報が入っています。みずほ銀行は送られたその情報を、ビッグデータを利用して分析、借入可能額など審査結果を割り出します。そしてその審査結果は、再び個人のスマートフォンに送られてくるということです。
この審査システム自体は、消費者金融が以前から行っていたものです。しかし、みずほフィナンシャルグループは、店舗を作らず、人員も割かないことで、さらなるコスト削減を狙っています。
消費者金融はフィナンテックのサービス拡大で大打撃を受ける?
みずほ銀行は、他の都市銀行と違い、傘下に消費者金融を抱えていませんでした。それにより、実際三菱東京UFJ銀行と三井住友銀行に、「カードローン事業」で遅れをとっていたのも事実。
ですがこの「フィナンテック」により、その遅れを大きく巻き返すことができるはずです。
三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行も、フィナンテックを事業に大きく取り込むでしょうが、傘下にかかえている消費者金融事業が足を引っ張ることになるのです。
これにより、今後ますます銀行カードローン業界は競争が激しくなるのではないかと、私は見ています。
今やカードローンは消費者金融より銀行のもの
「カードローン」と言えば、以前は消費者金融のサービスでした。ですが、今や銀行カードローン利用者が消費者金融のカードローン利用者を上回っています。
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この背景には、「総量規制」という、貸金業者から借りられるお金に制限がかかったことが大きいでしょう。
しかし、同時に一部銀行カードローンが、消費者金融のフィナンテック技術を取り入れたことも大きいはず。金融サービスとIT技術の融和は、今後ますますニーズが高まっていくのではないでしょうか。
消費者金融事業はさらに縮小する
貸金業法改訂により、消費者金融事業は大打撃を受けました。消費者金融のカードローン利用者は激減。当然、経営が悪化した多くの消費者金融が倒産に追い込まれました。
とはいえ、消費者金融がまったく無くなるということも、あり得ないと私は思っています。
フィナンテックを利用した審査に落ちてしまう受け皿として、必ず審査の甘い消費者金融が機能するからです。「キャッシングのニーズ」が無くなること自体は、決してないからです。
審査の激甘な闇金も同じです。今後規制も入り、少し減るかもしれませんが、絶対に無くなるということはないはず。
お金にまつわる欲望のあり方は、今も昔もそう大きく変わらないのです。
いかがでしょうか。
「フィナンテック」という新たなお金にまつわるITサービススと、フィナンテックがキャッシング業界に与える影響についてお話しました。
今後ますますスマートフォンにまつわる技術など、IT技術はまずます向上していくことが目に見えています。
IT技術と金融分野がどのように融和してくのか、これからも注意しながら見届けていきたいと思います。
いい年して自立せず実家に住んでいるのはただの「甘え」です。成長するためにも早く一人暮らしをしましょう
今回は、「実家ぐらしの人が甘えている」という話について。
私は会社から電車で30分程度の場所で一人暮らしをしています。
一人暮らしをはじめて一番痛感したのが、「家事が大変だ」ということ。一人で家の仕事をなんでもこなすのは、とにかく時間と手間がかかります。今まで甘えていた自分への自戒もこめて、言い訳ばかりして一人暮らしに踏み切らない人へのお話をさせていただきたいと思います。
学生ならまだ良いですが、自活できる年齢と収入があるなら、今すぐ一人暮らしを始めるべきだと私は常日頃から考えています。
確かに実家暮らしは楽
実家ぐらしは確かに楽でしょう。黙っていても親がご飯を作ってくれる。気付いたらお風呂も湧いている。洗濯機に服を入れておけば、晴れた日に親が洗濯しておいてくれる。それなのにお金は減らない。まさに天国です。
楽を捨てて、自分で家事をこなすのは確かに大変です。
ですがその家事の中で、自分が成長している確かな実感を得ることもできます。この充実感は、実家ぐらしでは決して味わうことのできなかった感覚だと思います。
楽な生活を送っても少しも成長しない
実家ぐらしを継続するのは簡単です。厳しい親でないなら「出て行け」とも言われないかもしれません。
ですが、私はそれではいけないと思っています。どこかで実家ぐらしに区切りをつけるべきです。
なぜなら、親元で暮らしていても一切成長がないからです。いつか親元を離れて、自分に負荷をかけながら生活しないと、絶対に成長できません。
「自分に負荷をかける」のは確かにストレスです。誰しもストレスから逃れた生活を望んでいるはず。ですがいい大人なら、自己実現のためにあえて自分に負荷をかける気概も必要ですよね。
「お金がない」はただの言い訳
一人暮らしに踏み込まない人の言い訳で圧倒的に多いのが、「お金がない」ことでしょう。確かに、賃貸契約や引っ越しなど、初期費用はそれなりにお金が必要です。しかしその初期費用は貯金を切り崩すなり、親に借金するなり、やりようはあるはずなのです。そもそも実家ぐらしなのに貯金がない自分にも問題を感じるべきでは?
「お金がない」から仕方ないと言うのは、ただの言い訳でしかありません。
お金の管理を学ぶためにも一人暮らしをするべき
いざ生活がはじまってしまえば、お金のやりくりはなんとかなります。というより、なんとかしないと生きていけないのですから、なんとかするしかないのです。一般企業で正社員として働いている程度の収入があれば、十分一人で生活できるはず。
そしてその「やりくり」する能力を身につけるためにも、一人暮らしをするべきなのです。「家賃がこれくらい、食費にはこれくらいのお金がかかるから、残るお金はこれくらい。このお金は貯金に回す…」など、お金を管理することで自分を律する能力が身につくのです。
お金を管理する能力は、生活だけでなく仕事上でも間違いなく役に立つ能力です。
実際私の身の回りを見回しても、実家ぐらしの人よりも一人暮らしの人の方が、仕事のスキルが高いイメージがあります。
実家でのうのうと暮らしているような人が借金で悩むのでは
実家で暮らしても、自分の好きなように、好きなだけお金を使ってしまうでしょう。
そのままではいつまで経ってもお金の管理能力はつかないということは、上で述べた通りです。
ここで私はハッとしました。カードローンやクレジットカードのキャッシングに頼ってしまうような、自分のお金を節制する能力に劣っている人は、長年の実家で暮らしているような人ではないかと。自分を律する力も、お金の管理能力も乏しい人が、生活に困って「借金」に頼るのです。
少し話は変わりますが、どこかのデータで、一人暮らしをしている人の方が結婚率が高いというものを見たことがあります。生活力が乏しい人は、異性から見ても魅力がないことの証左ですよね。
現在実家ぐらしのあなたも、自らの意思で自立するためにも、一人暮らしをはじめてはいかがでしょうか。
クレジットカードで買い物するのは借金と同じ 「カード払い」のメリットなんて存在しない
最近、世間の風潮として、「クレジットカードでお金を払うのはかっこいい」というものがあります。
「大人たるもの、クレジットカードくらい持っていないと」なんて人がいるくらいです。博報堂の調査にも、クレジットカードを使うことに抵抗が無い人の割合が年々増しているデータが出ています。
しかし私はずっと思っています。「クレジットカードを使って支払いを行うのなんて、借金で得たお金を使うのと変わらない」と。
クレジットカードで支払うのにメリットを感じるのは、ハッキリ言って間違いです。
ポイントやマイルを目当てに買い物するのは「無駄」です
クレジットカードでお金を支払うと、その支払い額に応じて、様々な用途で使える「ポイント」が手に入ります。またはカードによって、空の旅などで使える「マイル」が手に入るカードも多いです。
「現金での支払いでは手に入らないポイントやマイルが手に入る」と喜び勇んでクレジットカードを使う人が多いですが、そのメリットはまやかしです。
なぜなら、「ポイントやマイル目当ての買い物」より、「そもそも買い物しない」方がお金が減らずお得だからです。
ポイントやマイルの還元率なんてせいぜい1%そこら。数十円や数百円のために、いったいどれくらいのお金の損失が生まれていますか?
クレジットカードで得られるメリットなんて存在しません。むしろ、無駄遣いの引き金にしかならず、デメリットの面の方が大きいと、私は思っています。
経済を回しているという声もあるが…
「クレジットカードでの支払いで、消費活動が活性化して、日本経済が回る」なんてメリットを提唱する人もいるでしょうか?
しかし、あなた一人の買い物や買い渋りで、いったい経済にどれほどの影響が出るのでしょう。
それなら、あなたが普段の労働にもっと熱心に励んだほうが、社会に良い影響が出るのでは?
クレジットカードで支払う仕組み
「カード払い」を行うと、どういったシステムでお金が支払われるか考えてみましょう。
カード払いを行うと、その支払いをカード会社が肩代わりします。カードの持ち主はその時点では一円も支払いません。
カードの持ち主がその代金を実際に支払うのは、カードごとに設定された「カードの利用料支払日」です。通常、翌月や翌々月であることが多いですよね。
これは借金したお金で支払うのと同じ
これは、支払うお金をカード会社から借りるのと何も変わりません。
支払いの時点で手持ちのお金が無かったとしても、カードさえあれば数十万から数百万円支払う能力があるのです。手持ちどころか、銀行にお金が一円も入ってなかったとしてもです。
これはあまりにも危険です。意識が違うだけで、「借金している」のと何も変わりません。あまりにも愚かです。
クレジットカードを持つことで、気が大きくなっているのでは?
クレジットカードを財布に入れているのは、たしかに安心でしょう。
本来ならば自分が持ちようもない、何十万円ものお金が財布に入っているのと同じですからね。
でも、自分の管理が少しでも甘くなるとそのカードの使いすぎで、すぐに生活は破綻します。勘違いしてはいけません。そのお金はクレジットカード会社のお金であって、「あなたのお金」ではありません。
そして、カード保有者の多くがその「カード管理能力」が乏しいのも事実。もう一度、自分に見合ったカードの使い方が出来ているか、その胸に聞いてみてはいかがでしょうか?
クレジットカードはもはや害悪
しかも、おそろしいことにクレジットカードにはそのものずばり「キャッシング機能」がついています。
「借金して買い物」だけでなく、もはや「借金そのもの」も可能なのです。この「クレジットカード」によって、いったい何人の生活が破綻したのでしょう。
クレジットカードの存在は、もはや社会にとって害でしかありません。
自分の金銭管理能力に少しでも不安があるなら、はっきりいって持つべきではないと、常日頃から私は考えています。
WELQはどこに問題があったのか?ライターの端くれが物申します
今ネット界隈の中で、「WELQ」の話題でもちきりです。
"WELQの話題"とは、かの有名企業DeNAが運営するキュレーションサイト「WELQ」の記事が、「不正確な記事が掲載されている」と指摘された問題です。
WELQは大勢からの指摘を受けて、サイト内の記事をすべて非公開としました。
これほどWELQが問題視された要因には、「DeNAが有名企業であること」「WELQが医療関係の記事ばかり扱っていたこと」などがあると思います。
私は特に後の「医療関係の話題を扱っていた」ことに、根深い問題があると思っています。
私も「ライター」という職業を名乗っている身。この話題に関しては、いくつか言いたいことがあります。
書いた文章には責任を持つべき
私の好きな作家、舞城王太郎の小説の中にこんな言葉があります。
言葉は神で、無から有を創り出す。 『ディスコ探偵水曜日』
— 舞城王太郎bot (@maijyo_bot) 2015年11月5日
私はこれが大げさな言葉だとは思っていません。
普段他人との「会話」の中で言葉が欠かせないだけでなく、自分の頭の中で行う「思考」の中でも言葉は欠かせません。
人は言葉を持って誰かと意思疎通して、言葉でもって行動を起こすのです。
言葉は、誰かの未来を動かす
誰かの言葉を見たり聞いたりして、自分の行動を決めることがあると思います。わかりやすいのが、「友人から何かをおすすめされること」です。
私がよくあるのは、映画好きの友達から「○○って映画面白いよ」と勧められて、何か映画を見に行くというパターン。これは、この友人の言葉を聞かなければありえない行動でした。この友人の言葉で、私は未来の行動に影響を受けたということです。
この、「映画を見に行く」くらいのささいな行動なら良いのです。ですが、思い出してほしいのが、WELQは医療関係の記事をたくさん扱っていたということ。つまり「命に関わる情報」をたくさん発信していたのです。WELQの記事によって、実際に何か行動を起こした人も少なくないはずなのです。
ちょっとオーバー気味に言えば、「WELQは人の生命活動に影響を及ぼしていた」ということです。
「死にたい」という検索キーワードで一位だった
WELQのやっていた事が悪質であることがわかりやすい事案があります。
かつて、Googleで「死にたい」と検索すると、検索結果の一番上に表示されるのはWELQの記事でした。
その記事内容はひどいものでした。「あなたが死にたいのは、承認欲求が強いからです。あなたの承認欲求を満たすためにおすすめなのが自己分析。自己分析は転職サイトにある自己分析ツールがおすすめ」という文言で、アフィリエイトリンクを貼ってWELQはお金を儲けていました。
これはあまりにも非道です。
「死にたい」なんてキーワードで検索する人は、きっと精神的に追い詰められていた人のはず。そんな、鬱気味で、藁にもすがる思いで「死にたい」と検索した人からお金をむしりとるなんて、正気を疑う行為です。
この問題が、WELQの体質を表していると言えます。
もしかしたら、この記事が何らかの行動に結びついた後、悪い結果を生んでしまい本当に命を落とした人だっているかもしれないのです。
そんな「まさか」な話題ができるくらいに、このWELQの行動は大きなリスクのあるものでした。
昔から、コンプライアンス的にアウトな商売の方が儲かるようにできている
昔から、日本社会でお金を稼ぐには、困っている人を利用した方が効率的にできています。
病気で苦しんでいる人に「効く」と嘘をついて、偽の薬を売りつけたり、「儲かる」と嘘の話をもちかけたり。なんの変哲もない水を「神の水」だとか言って売りつけたり。
私を含め多くの人がそんな、「詐欺」に手を染めず真っ当な商売でお金を稼ぐのは、何より「良心」があるからです。
WELQで記事を書いていたライターや、サイトを運営していたスタッフは、自分のやっていることに良心は痛まなかったのでしょうか。ずっとやっていると麻痺してくるのか、生活のためには仕方ないと考えていたのか…。
自分の書いた「言葉」には、誰かの人生を変えてしまうという「責任」を持つべき
ライターたるもの、「私の記事を読んで、誰かの人生を変えてしまうかもしれない」という責任をもっておくべきだと、私は考えています。
それが、誰かの命にかかわる記事だったならなおさらです。
「死にたい」というキーワードをメインに書いたなら、「自分は命に関連する記事を書こうとしている」という自覚を持つべきです。記事を書いた人間なら、記事を読んだ「死にたい」と考えている人が、どんなことを考えるのか容易に想像できるはず。
そこで「死にたい」と考える人の活力になることを願って記事を書くのではなく、金儲けを優先して記事を書く行為、私から見て軽蔑に値します。
今回のWELQの記事が叩かれた件は、私は改めて自覚を持ち直すきっかけとなりました。自分の発する言葉の意味、言葉の影響力、それらをいつも考えながら記事を書いていきたいと改めて決意した次第です。
以上、「WELQ」の記事がすべて非公開になったことに対して、ライターの身として意見を述べさせてもらいました。
スマートフォンの普及で、「インターネット上の情報」は、以前よりさらに大きな価値を持つようになりました。
情報を発する側が、誰にとっても正しい言葉を発信する意識を持つのはもちろん、情報を受け取る側も、しっかり情報を見極める審美眼を持たないといけないかもしれません。
男女でキャッシングを選ぶ基準が違う!金利の低さを求める男性と堅実な女性
今日も「みんなの借金白書」と題して、日本の借金事情を紐解いていきたいと思います。
今回引用するのも、日本貸金業協会がリサーチして出した、平成28年度の最新データです。
出典:資金需要者等の借入れに対する意識や行動に関する調査結果報告
消費者金融の利用者と一言で行っても、その利用者の状況や属性も様々。
お金に絡むことですから、借金について調べるのは、人々の人生について思いを巡らせるのと同じです。
今回は、「借入先を選ぶ基準の男女差について」です。
データには、男女で借入先を選ぶ基準が違うということがハッキリと表れていました。
男性は借入先を金利で選ぶのに対して女性は多様な基準で選ぶ
「調査結果報告」の23ページに書いてあるデータを見ると、男性と女性がどの基準で借入先を選んでいるかわかります。
およそ65.9%の男性が、「金利が低いこと」を最優先して、借入先を選んでいるというデータが出ています。
もちろん女性も、「金利が低いこと」を優先している人が多いですが、女性は63.6%と若干割合が少ないです。
さらに、「金利が低いこと」以外の多くの選択基準において、男性より女性の割合が大きいというデータが残っています。
つまりこのデータによると女性は、「金利以外の様々な基準で借入先を選んでいる」ということがわかるのです。
わかりやすいメリットで商品を選択する男性と多角的な判断を行う女性
レストランでの注文風景を思い出してください。
あまり悩まず、即決でメニューを注文する男性に対して、女性はあれこれ悩みながら、ひねり出すように注文しますよね。カップルでレストランや喫茶店へ来店した客の、よく見る風景です。
そうした男性の「即決」という考え方と、女性の多角的に物事を熟考する思考、両面がこのデータに表れています。
「金利が低いからこれかな」「金利は低いけど、でも…」
金利の数字は確かに広告や宣伝を見れば、ひと目でわかる、わかりやすい判断基準です。
それぞれの消費者金融や銀行が、金利設定を一番大きく広告に表示しています。
金利の数字が小さければ小さいほど、返済時に支払う利息の金額が小さいですから、当然メリットは大きいです。お金を貸し付ける側としても金利が低い=良いことだという認識は広まっているため、アピール材料にしやすいですよね。
確かに金利が低いのは、借入先を選ぶ際の判断基準になりえる情報です。
しかし、男性と違い女性は借入先候補の金利が低いとしても、「金利は低いけど、でも…」と他の情報も考え始めるのです。
その物事を選ぶ際の判断基準の「性差」が、このデータに表れています。
どちらが良いという話ではありません。生物的、倫理的にただ違いがあるというだけです。
この分野を深く考えているのは、特に小売業の人たち、マーケティングなど集客の分野の話題となるでしょうか。
女性が重要視するのは「わかりやすさ」「安心感」
金利以外の情報を見てみましょう。
男女の差がより大きく表れているのは、同じ23ページ内の二つの情報です。
それは、「申込手順が分かりやすいこと」「他人に気づかれないことへの配慮/個人情報管理の安心感があること」を選ぶ男女の割合の違いの項目です。それぞれ両方の項目で、男性より女性の方が「申込手順が分かりやすいこと」「他人に気づかれないことへの配慮/個人情報管理の安心感があること」を重視しているという結果が出ています。
つまり女性はいくら金利が低くとも、申し込み手続き、申込手順が複雑だと、それだけで選択から外れてしまうということです。
さらにその商品に対して、安心感と、他人に気づかれない配慮も求めるのも女性らしいですよね。お金の借り入れという行動の性質から考えても、女性が安心感を求めるのも無理ありません。
「簡単に、安心して使えるキャッシングサービス」を求める女性と、「複雑で使いにくくても、とにかく金利の低さ」を重視する男性。
データで見ると男女の考え方の差がはっきり出ていて、面白いですよね。
男女の脳の造りが違うそうです
男と女で、脳のしくみ、構造が異なるそうです。
何か選択を迫られて、その過程と、出て来る決論が違うのはこの脳の構造が違うからこそです。
「どこからお金を借りるか」というデータ一つで、この男女の脳の違いを垣間見ることができて、面白いです。
ぜひ、消費者金融はこの男女の考え方の違いを汲み取って、それぞれに適した最適なローン商品を作り出してほしいと思いました。
以上、男女でキャッシングを選ぶ基準が違うというお話でした。
ビール税が一本化されるそうです。企業努力が薄れてしまわないか心配ですね…。
政府発表で、10年後の2026年には、現在三つに別れているビール税を「55円」で一本化するとされました。
これにより、現在のビールにかかっている「77円」の税金と、発泡酒にかかっている「47円」、そして第3のビールにかかっている「28円」の税金が「55円」で統一されることになります。
私はビールを積極的に飲まないのですが、普段ビールを好んで飲んでいる人にとっては、結構重大なニュースなのではないでしょうか。
ビール税:26年に一本化、55円程度に 政府・与党調整 - 毎日新聞
価格と味を模索している企業にとっては良いことなのか?
ビールを販売している各社は、価格と味の兼ね合いを日々研究しています。
税率に対して、素材の原価や味の研究を日々行っているはず。
そんな企業側としては、この「ビール税」一本化はうれしいニュースでしょうか。
間違いなくこのビール税の一本化で、以前税金が高かったビールの売上は増えるはずです。しかし第3のビールを買っていた人たちは、この税金の値上げによって買い渋りを起こすはずです。
そして多少税金が下がったくらいでは、メインの「ビール」に手が届かず、別のお酒に手をのばす人もきっといるはずです。
この客層の変化は、果たして日々企業努力を行う会社側にとってプラスなのでしょうか。
企業努力が消費の多様化に積んがるのでは
企業間で価格競争、品質の競争をさせたほうが、品質向上に繋がるのではないかと素人考えをしてしまいます。
ビールの定義を緩めるなど、政府も様々な努力をしてくれていますが、もっと企業間の競争を煽るような政策があったのでは。