マネータイムズ

カードローンから、世界の世情を表すニュースまで。

カードローンで借りたお金を賢く使って人生をより良いものにしましょう

カードローンで借り入れたお金は、借り入れた本人が自由に使っても良いお金だということを、みなさんはご存知でしょうか?

マイカーローンや教育ローンなど借り入れたお金の使いみちが限定されるローンが多い中、借りたお金を自由に使うことができるローンは、カードローンとフリーローンくらいなものです。

フリーローンは振込での借り入れですが、カードローンはカードさえあればいつでもATMから借り入れ可能なことを思えば、利便性はフリーローンよりさらに上です。

上手にカードローンを活用して、あなたの人生をより良いものにしてください。

 

カードローンで借りたお金は本当に自由に使えるのか?

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まず、カードローンで借りたお金は本当に好きに使って良いのか?という疑問にお答えします。

これは間違いありません。本当です。

私の友人が、カードローンで借りたお金でパチンコしてたのを見たので、これはわかっています。

借りたお金をどのように使っているのか、消費者金融や銀行が見張ることは実質不可能です。借りたお金で犯罪でも起こさない限り、債権者側から怒られるようなことは無いはずです。

カードローンを活用する例1:手持ちが足りなくてずっと我慢してた買い物

「カードローンで借りたお金は自由に使える」このポイントを活かしたお金の使い方でおすすめしたいのはまず、「ずっと我慢してた買い物」を行うというものです。

金額が大きい買い物となれば、「クレジットカード」での買い物も思いつくかもしれませんが、金額が大きい場合利用する「リボ払い」は危険です。

リボ払いで支払いを続けるくらいなら、「カードローン」の方が金利が低く、はるかに安全です。

大きな金額の買い物のタイミングで行うカードローンの借り入れは、かなりおすすめです。

カードローンを活用する例2:借りたお金で宝くじを買う

借りたお金で宝くじを買うこと、考えたことあるでしょうか。ギャンブル性の高いカードローン利用となってしまいますが、ギャンブル目的のカードローン借り入れもまったく禁じられていません。

うまく当てれば、大きなバックを期待できるため、あながち悪い考えでもないと思います。

「勝負時」を感じている方は、カードローンで借り入れたお金で宝くじの購入も、一度考えてみて良いのでは?

カードローンを活用する例3:思い立ったその瞬間に遠出

あなたはもしかして、日々の日常生活の中で鬱憤が溜まっているのでは?

鬱憤が溜まっているのは、現代社会人のほとんどがそうです。私もそう。みんなそうなのです。

そんな毎日が続いていると、頭をかすめる思いが「どこか遠くへ行きたい」というもの。

そんな時にもあなたを助けるのが、「カードローン」です。カードローンは即日融資に対応しているものも多いので、会社に行く電車を降りて、その日のうちにお金を借りて、借りたお金で遠出…なんてのも良いのでは。

カードローンを活用する例4:足りない生活費の補填

生活費が足りなくなると、食費、光熱費の不足によって、極端に言えば「生命の危機」にひんしてしまいます。

生命維持のためにも、借り入れ目的自由なカードローンを利用して「生活費の補填」を行ってください。

カードローン利用者の借り入れ目的第一位が、この「生活費の補填」です。

再びクレジットカードの例を出すと、クレジットカードのキャッシングも同じく借り入れる目的が自由ですが、継続的に借り入れる予定があるなら「カードローン」の方が借りやすく返しやすいです。

カードローンを活用する例5:お金が財布に入っている感覚を知る

カードローンでお金を借りて、そのお金を一度財布に入れてみて、「お金持ち気分」を味わってみるのはいかがでしょうか。

お金の感覚に疎い人。お金を持っている感覚から遠い人は、不思議とお金に恵まれません。お金をたくさん持っているのはどんな気分か、一度知ってみると、お金が身体に馴染んで自然とお金持ちになれるかもしれませんよ。

カードローンで借りたお金を即日返済すれば、一切利息は請求されません。

ちょっとした余暇の息抜きに、「カードローンでお金持ち気分」を味わってみるのはいかがでしょうか。

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「人生を好転させるきっかけ」としてのカードローン利用も検討してください

「使えるお金が少ない」と嘆いて、自身の選択肢を狭めたままでは、あなたの人生が小さくなってしまいます。

その後の人生ずっと、カードローンに頼るような生活では良くないです。ですが、「人生を好転させるきっかけ」としてカードローンの借り入れを行うのは悪くないと思います。

上手にカードローンを使って、その後の人生をより良いものにしてください。

新社会人必見!お金のことが学べる映画7選をまとめてみた

 

こんにちは、突然ですがみなさん映画は見ていますか?

 

私は先日「モアナと伝説の海」を見てきました。

とにかく映像が綺麗!さすがディズニーといった感じでした。ストーリー展開もスリル満点で面白かったですよ。

ただ映画って小説のように空いた時間に読み進めていくわけにはいかないので、社会人になるとなかなか見る機会が減ってしまいますよね。

「大学時代は結構見てたけどね~」「最近映画見てないな~」というのは、社会人あるあるの一つです。

 

そこで今回は、どうせ見るなら勉強にもなった方がいいだろうということで、お金のことが学べる映画7選をご紹介。

とくに今年の春から働きはじめた新社会人の方は、時間と体力のあるうちに面白い映画を見ておくことをおすすめします。

ウォール街

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株やFXなど投資の世界を知りたいという方が、まず見なければならない作品です。

若き証券マン・バドとやり手の投資家・ゲッコーが、証券業界で様々な策謀を繰り広げるスリル満点の物語です。

今作品の影響でアメリカでは証券業界の求人倍率が上がり、ゲッコーのスタイルを真似る中年男性が急増したそうです。

バド役を演じたチャーリー・シーンですが、まさか30年後に自分が破産してしまうとは思いもしなかったでしょうね。

お金って怖いです。

インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実

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リーマンショックはなぜ起きたのか、そして世界にどんな影響を与えたのか。

金融の専門家や政治家たちのインタビューを交えて、真実を暴いていくドキュメンタリー映画です。

リーマンショックサブプライムローン問題って、名前は聞いたことがあっても、実態は分かっていないという方が多いのではないでしょうか。

インサイド・ジョブを見れば、今の経済がいかに脆い制度なのかよくわかると思います。

ちょっと眠たくなる作品ですが勉強なりますよ。

闇金ウシジマ君

 

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闇金業界をリアルに描いた漫画・ウシジマ君の映画化作品です。

借金に追い込まれた人間の心理描写がエグく、絶対に闇金だけは利用しないと心に誓えるので、新社会人のみなさんにはおすすめです。

すでに借金を作ってしまったという方は、とりあえずウシジマくんを見て、明日から返済を頑張りましょう!

個人的にはPart1が一番面白かった気がします。

マネーボール

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ブラッドピット主演の、実際に起きた弱小メジャー球団の快進撃を描いた作品です。

ヤンキースの年棒総額1/3しかないアスレチックスが、全球団最高勝率を残すことができた秘訣は、セイバーメトリクスという統計学を用いた戦術にありました。

日本のプロ野球界では、日本ハムファイターズがこのセイバーメトリクスを駆使しているといわれています。

統計学や確率を正確に把握することは、仕事においても大切なことです。

セイバーメトリクスの考えを駆使することができれば、ビジネスチャンスも見つけることができるかもしれません。

ちなみにセイバーメトリクスによると、2013年のNPBでは、23勝0敗の大記録を残した田中将大よりも、巨人の阿部の方がより勝利に貢献した選手として評価されるそうです。不思議。

ラスベガスをぶっつぶせ

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カウントと呼ばれる、ゲームで使われたカードの数字とマークを記憶する技術を使い、ラスベガスのブラックジャックで大儲けしようと企てる天才集団の物語です。

現実世界でもマサチューセッツ工科大学の学生がチームを作っており、実際にラスベガスで荒稼ぎしたそうなので驚きですね。

原理的には一人でもブラックジャックのカウントは可能なので、一獲千金を夢見る方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ちなみに簡単なコツさえ掴んでしまえば、仲間内でのブラックジャックであれば、高確率で勝てるようになります。

ぜひ実践してみてください。

TIME

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お金の代わりに時間(寿命)を貨幣とするようになった世界を描いた作品。

まさに時は金なり、を体現した映画で、設定だけで色々な想像が広がりますね。

作中では貧乏人はいつも走って移動するのに、お金持ちはどんな時でも走らないんです。これがすごく心に残っているんですよね。

お金が時間に変わっただけで、現実世界の貧富の差と何も変わりません。資本主義経済のあり方について考えさせられる作品です。

元AKB・篠田麻里子さんの伝説の吹き替えも必見です!

スラムドッグミリオネア

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インドの貧困層で生まれた若者が、クイズ番組に出て次々と問題を正解していくお話。

なぜ無学の男がクイズに正解することができるのか―、彼の語る生い立ちと背景は壮絶すぎて、日本人の僕たちには想像できない世界です。

日本で生まれた私たちの生活がいかに恵まれているのか、この作品を見れば今の自分の幸せを再確認できるはずです。

アカデミー賞を総なめした傑作なので、見て損はないですよ!インド映画ならではのラストシーンのダンスも注目です。

 

 

ということで、いかがでしたか?

 

今回は新社会人にもおすすめする「お金のことが学べる映画7選」をまとめてみました。

映画は文章だけの小説とは異なり、映像や音楽も合わせて心に直接メッセージを響かせてくれます。

なかなか映画一本分の時間を確保するのは難しいと思いますが、人生をより豊かにするためにも、せひ今回紹介した映画を見てみてください。

ちなみに以前の記事でお金のことが学べる小説も紹介しているので、気になる方はぜひご覧になってくださいね。

これからのSEOに求められているのは「女子力」です。検索上位を狙うなら女子力を身につけましょう

私は今働いている会社で、「SEO」を担当しています。

SEOとは、”Search Engine Optimization”の略。

そしてSEO対策とは主に、Google検索エンジンアルゴリズムを解析して、自サイトを検索上位に表示させる試みですが、これが難しい。

なぜならGoogleアルゴリズムは一般向けに公開されていない上、日々システムが変わっていくのです。そこに適応しろと言われても無理な話。

…しかしここで音を上げているわけにもいきません。なんとか検索上位に食い込まねば。

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SEO対策では、何が求められているのか?

最近のSEO対策では、UX(ユーザーエクスペリエンス)や、検索ニーズに応えていることなどが求められます。以前のように、「ロボット相手」に対策を立てても、検索上位に上がることはできなくなっているのです。

ユーザーに優しいサイト構造…ニーズに応えたサイト内コンテンツ…これらの情報を踏まえて私は、どうやら現在のSEO対策で必要なのは「女子力」ではないかという結論に辿りつきました。

これからのSEO対策は「女子力」の時代

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では具体的に、どうしてSEO対策が女子力と結びつくのか。その根拠を説明したいと思います。

ちなみに、私はれっきとした男性であります。そっちのケもありません。

SEOで大切な要素1:共感力

女子力の高い女子は、得てして共感力が高いものです。こちらの意見、言葉に賛同して、その上で時折優しい意見をくれる。私にとって、女子力の高い女子のイメージはこんな感じです。

これらの要素は、WEBサイトのコンテンツ作りでもかなり重要。まず検索ユーザーの悩みや疑問に共感して、しっかりその言葉を受け止めた上で、優しく解決策を示す。最近検索上位に上がっているページを見ると、こんな内容のページばかりです。

つまり、SEO対策で大切なのはまず、強い「共感力」です!

SEOで大切な要素2:コミュニケーション力

上の「共感力」とも似ていますが、女子力と「コミュニケーション力」は切って離せないものです。コミュニケーションと言っても意味は広いですが、ここで言うのは、「相手が何を欲しているのか」「何を考えているのか」を正しく理解して、それに応える力という意味です。

女子力の高い女子は、相手の要望に応えながら会話したり、行動したりしますよね。この「相手に合わせる」というのが、最近のSEOで重要です。

SEO対策でもこの、「相手に合わせて動く」という要素がとても重要です。

SEOで大切な要素3:見た目のきらびやかさ

女子力の高い女子は、ハッキリ言って男の私からみて「かわいい」です。それは、彼女らがかわいくなろうと努力した結果であり、褒められるべきポイントです。

サイト作りでも、「サイトの見た目を華やかにしよう」という努力を求められます。

とはいえ、見た目が綺麗で見やすければ、それだけで検索順位が上がるわけではありません。それによってサイト訪問者のUXに影響が出るのです。ページ滞在時間が伸びて、もしかしたらSNSの拡散も狙えるかもしれません。

どのジャンルでも、検索上位に上がっているサイトで、サイトの見た目が貧相なサイトは少ないですよね。

女子力の高さはモテ力に帰結

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書いていて思ったのは、女子力の高さはそのまま「モテ」に直結するということでした。

わざわざ改めて言う必要も無いかもしれませんが、女子力の高い女子は、かなりモテます。

男性の言葉に共感して、気持ちいいコミュニケーションを取ってくれる。しかも見た目はかわいいとあれば、世の男性がそのキラキラ女子を放っておくわけがありません。

私は過去の記事で、SEO対策について考える時は「女性を口説くのをイメージしろ」と言いました。

cardloantimes.hateblo.jp

これは男性の視点から「SEO対策」と「モテ」を考えた内容でしたが、今回のように女性の観点から、「女子力」目線でSEO対策を考えてみるのも面白いかもしれません。

お金について学べるおすすめ小説5選をまとめてみた

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みなさん、最近小説を読んでいますか?

社会人になると仕事が忙しくて、ビジネス書には目を通すけど、なかなか小説を読む気にはならないという方も多いのではないでしょうか。

しかしイギリスのサセックス大学の研究チームによると、読書をすることでストレスの68%は解消されるとか。(とくに小説)

www.reve21.co.jp

ストレス社会に生きる私たちには、一杯のコーヒーよりも読書をする時間が求められているのです。

そこで今回は、ビジネスマンにもおすすめのお金(経済)のことについて学べる小説をご紹介。

経済小説は外しているので通勤中でも気軽に読めると思います。

どれも実際に読んで面白かった作品なので、最近小説を読んでないな~という方は是非読んでみてください。

海賊と呼ばれた男

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永遠の0」で知られる百田尚樹さんの「海賊とよばれた男」は、2013年に本屋大賞を受賞し、2016年には映画化もされました。

戦前から戦後にかけて日本石油産業を牽引した英雄・国岡鐵造の生涯を描いた作品で、日本が戦後どのように復興したかも史実に基づいて描かれています。

戦後アメリカの占領下にありながら、日本企業が世界と戦うのはどれほど大変なことだったのか。

この小説を読めば、戦後からの日本経済の成長がなぜ奇跡と呼ばれるのか理解できると思います。

石油業界というあまり触れられることのない世界も詳しく知ることができるので、世界情勢を知る上でもおすすめの一冊です。

火車

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クレジットカードや消費者金融からの借金によって、自己破産まで追い込まれた女性を描く社会派ミステリーです。

サラ金問題や多重債務問題など一昔の金融業界の闇を描いており、小説として面白いだけでなく借金の恐ろしさも学ぶことができます。

火車は90年代に書かれた作品ですが、現在でもカードローンやキャッシングが原因で、破産まで追い込まれる人は後を絶ちません。

2016年には銀行カードローンの隆興によって、13年ぶりに自己破産の申し立て件数が増えるなど、借金問題はなかなかなくならないのです。

借金について正しい知識を身に着けておくというのは、社会人として当然の義務だと私は思います。

リプレイ

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もし未来の知識を持った状態で過去に戻れたら、あなたはどうしますか?

今作品の主人公はある日心臓発作によって倒れますが、目を覚ますとそれまでの記憶を引き継いだまま、高校生時代へと時を遡ってしまいます。

彼は未来の知識を活かして起業し大成功をおさめますが、この作品はただ過去に戻るだけではありません。

以前の人生で心臓発作を起こした日になったとき心臓発作に襲われ、再び過去へと戻ってしまうのです。

繰り返される人生の中で、彼は成功を求めることもなく、ただただ静かな暮らしを求めるようになります。

経済的な成功だけで人は幸せになることはできない。当たり前のことですが、読んだ人の心に何かしらのメッセージを残してくれる名作です。

シンプル・プラン

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雪道で墜落した飛行機から440万ドルを見つけた3人は、お金が安全なものと分かれば山分けをするシンプルなプランを立てます。

しかし大金を目の前にすれば、友人や家族であっても正常のままではいられません。

互いに疑心暗鬼になっていき、主人公は誰も信用できないようになってします。

たった半年の間に幾つもの事件が起き、最後には取り返しのつかない悲劇が…。

人生で最も大切なものはお金ではない、というのは誰もが分かっていることです。 しかし人間はお金のことになれば、大切なものを簡単に見失ってしまうのも事実です。

シンプル・プラン目の前の生活を大切にして生きる尊さを、シンプルに教えてくれる作品です。

ゲームの達人

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アメリカの経済界で成功した一族を描いた長編小説。

老女の「ビジネスはゲームだ」という言葉から物語は始まり、1880年代のダイアモンドラッシュから現代のアメリカ経済まで、3代に渡るブラックウェル一族の回想がはじまります。

上・下巻に分かれており、かなりのボリュームですが、この作品だけで近代のアメリカ経済の流れを掴むことができます。

現代版の「風と共に去りぬ」ともいえる作品で、世界経済の大まかな歴史を知っておきたい方にもおすすめです。

ビジネスはゲームか?という問いはともかく、主人公一族の目標を成し遂げることへの強い意志は、成功者を目指す人のお手本になるのではないでしょうか。

調べてみて初めて知ったのですが、2000年に日本でテレビドラマ化されていたみたいですね(笑)

南アフリカ満州に置き換えられるなど、大胆なアレンジを加えてるみたいです。

 

…面白くなさそう!

 

ということで、いかがでしたか?

今回は経済小説を抜きにして、お金について学べるおすすめ小説を紹介しました。

借金の恐ろしさ、国内外の経済情勢、そしてお金の大切さなどなど。

小説であればただ情報を得るだけでなく、考え方や感受性も成長させることができます。

最近小説を読んでないな~という方は、ぜひ今回紹介した作品を読んでみてください。

事故でお金は手に入るかもしれないけど、そこで失ったものは一生戻ってきませんよという話

今回の話は今から5年以上前のこと。私がまだピチピチの頃の話です。

ある、6月の梅雨の日。

バイト先の喫茶店へ向かう途中の道で、自転車に乗っていた私は、道路を横断してきた車に轢かれました。

私が事故を起こした道路は、車の制限速度20キロの、住宅街のど真ん中の道。後の調べで、私を轢いた車は、50キロ近く出していたそうです。

車に轢かれる感覚…みなさんはご存知でしょうか。実は私もよく知りません。なぜならその日の記憶は、朝からすっぱり無くなっているのです。恐怖が度を超えると、脳はその記憶を消すのだと、後で脳外科のお医者さんが教えてくれました。

その後脳の記憶が始まるのは、1ヶ月ほど後の話になります。

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2ヶ月間の入院のはじまり

私が車に轢かれたのは、学校を卒業した春の終わり。ですが私が病院を退院したのは夏真っ盛りでした。事故した日から2ヶ月間の入院生活の始まりです。

2週間の眠りから覚めた私(その頃の記憶はまだない)を待っていたのは、機能がガタ落ちになった身体を元に戻す作業。日々治療の日々です。

その間は地獄の日々を送っていました。地獄は言い過ぎかもしれませんが、身体の多くが麻痺で動かず、以前できていた動作がまったくできないストレスは、とても大きなものでした。しかも全身の骨がボロボロ。薬はたくさん飲む。つらみ。

私は右利きですが、右手が麻痺していたので、文字を書くこともできませんでした。しかも喉にはケーブルが入ってて喋れない。他人と意思疎通ができない状況です。

そんなひどい有様で、およそ一ヶ月間をすごしました。トイレ、お風呂も、看護師さんにつきっきりで世話されてました笑

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治るのか?の質問に「わからない」の回答

入院中ある日私は不安になりました。入院中って暇なのでどんどん考えが暗い方向に行っちゃうんですよね。

私が思ったのは、「俺はずっとこの状態なんだろうか」。こんなひどい状態でこれからの人生送りたくないなあ。そう思った私は担当医に聞いてみることに。

「俺、身体治りますよね?」

「なんとも言えません」

今思えば、嘘でもいいからあの若いお医者さんに「治る」と言ってほしかった。あの会話で私は、「下手したら身体が一生このままなのか」という恐怖と戦うことになりました。

そこから、しばらく睡眠薬に頼る生活がはじまったのを覚えています。

治療費、その他費用は保険金で賄われた

入院費、治療費その他もろもろは、ほとんど保険金で賄われました。例えば入院中買う雑誌などすごく細かい支払いでもすべて、保険金がおりたと記憶しています。

しかしそれで私は「得した」なんて思うことができませんでした。死にかけた恐怖、身体が動かない恐怖、その他もろもろで金銭感覚なんて麻痺していました。

頭がまとまらなくて、看護師さんや、御見舞に来てくれた友人なんかに当たったことがあるくらいです。あの時はみんなに迷惑をかけました…申し訳ない…。

その後裁判へ

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今でも信じられないことですが、この事故は軽い「刑事事件」となりました。なんと、高等裁判所での裁判にもつれこんだのです。

退院した私を待ち受けていたのは、「裁判」でした。

私は法廷内で意見陳述を述べることに。

ちなみに私は裁判ではじめて、私を轢いた相手の顔を見ました。加害者の男性が謝りに来たがるのを、親が止めていたからです。

私はそこで加害者の男性を見て、「気が弱そうな人だな」と思ったのを覚えています。

ちなみに、知らない人も多いでしょうが、事件の被害者が裁判に来ると、裁判所からお金をもらえます。なんの名目か忘れましたが、往復の交通費を差し引いてもあまるくらいの金額だったのを覚えています。おそらく、加害者側はもらえてないと思います。

裁判の結果は覚えていますが、はっきり言ってどうでもよかった。あの気の弱そうな男性が、もう人を轢くことが無ければ、それでよかった。重い処罰も望みませんでした。

今あの人はどうしてるんでしょうか。安全運転してくれてるだろうか。

2年間のリハビリ生活と、事故の置き土産

そこから私は2年間のリハビリ生活に入ります。走ったり細かい動作をしたり、脳トレみたいなこともたくさんしました。

そして結論から言うと、現在私は他人から見ると「むしろ健康体」に見まごうくらいの身体になりました。

そして若かった私は多少の保険金で懐が潤いました。

ですが、覚えてないものの、車に轢かれたあの日の恐怖。目が覚めて、身体が動かない恐怖。以前のように頭で考えられない恐怖。強い薬の副作用などで、ひどく辛い思いもしました。私は一生この記憶と、多少後遺症が残ったこの身体と、今後つきあっていくことになります。

これは、いくらお金をもらっても釣り合わないものです。

お金との付き合い方を見直しましょう

お金を手に入れる手段は多いです。悪いこと、自分を切り売りして稼ぐ方法。わざと事故にあって、慰謝料を請求する人も。

ですが、今回の私のようにお金を得ても、そこに喜びも達成感もない。

自分のできること、やりたいことを、少しでも人のために使って、これからの人生を大事に生きていきたいと、私はそう思っています。

弁護士ドットコムのお金に関する相談がカオスという話

みなさん、突然ですが「弁護士ドットコム」というサイトを知ってますか?

www.bengo4.com

 

日本最大級の法律相談ポータルサイトであり、Yahoo!ニュースでもコラム記事が取り上げられることも多いので、一度は目にしたことがある人も多いはず。

 

その中でも「みんなの法律相談」というサービスは画期的!

 

離婚・相続・ネットでのトラブルなど、会員登録をして簡単な概略を書いて相談すれば、全国の弁護士がコメントで回答してくれるという大変便利なサービスです。

 

弁護士だらけのYahoo!知恵袋みたいな感じです。

 

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取り急ぎで作ってみました。

 

ちなみに2017年3月30日時点では、なんと1万2627人の弁護士が会員になっており、相談数は53万4000件を超えています。

そこで今回は「弁護士ドットコム」に寄せられたお金に関する質問の中で、個人的に引っ掛かった印象的な案件を紹介していきます。

 

ケース1 消費者金融にまつわるトラブル

 まずはこちらのケースをどうぞ

www.bengo4.com

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 画像の文章を読むのが面倒な方のために簡単に説明。

 

元カレに消費者金融のカードを預けたままにしていたら、勝手に使われて催促状が…。元カレを問い詰めると「過払い金請求するなら全額払ってやるよ!」と言われちゃった。どうしよう…という内容です。

 

いや、バカっ!

 

消費者金融のカードを彼氏に預ける状況ってどんな状況なんでしょう。

きっと相談内容には書かれていない裏事情があるんでしょうね。

彼氏も一応金融の知識があるのか、彼女に「過払い金を請求しろ!」と条件を突き付けているのが面白いです。

ちなみに元カレがお金を借りたのが3年前ということなので、完全に貸金業法が改正されて以降の借金です。

過払い金が発生している確率は限りなく0に近いのですが、彼氏は分かっていて言っているのでしょうか。

 

ケース2 仕事の早い弁護士選手権

www.bengo4.com

 

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相続手続きのカテゴリにあった質問ですが、質問者はかなりイラついていますね。

誤字もあるあたり、急いで質問していることが伺えます。

ちなみにこの質問は、2017年3月25日の8時42分に公開されていますが、一番早い弁護士の方はわずか20分で回答しています。

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 これは仕事が早いですね。この弁護士に依頼できれば質問者も納得できるでしょう。

 

ケース3 怖すぎる引っ越しトラブル

c-1012.bengo4.com

 ※長文なのでリンク先をご覧ください

 

これは怖い。

 

明らかに違法な取り立てですが、相手がどこの業者かも分からないので手の出しようがないんですね。

おそらく入居して半年のあいだに、前住人の債権が債権会社に回されて、質の悪い業者が最終的に買い取ったのだと思われます。

 

しかしある日いきなり身に覚えのない取り立てが来たら、トラウマものですよね。

とくに落書きは世間体もあるので、手遅れになる前に家を出た方がいいと思います。

 

こんな風になってからでは遅いですからね…。

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画像元:http://photozou.jp/photo/show/1417151/112429236

 

ケース4 別れた腹いせに…?

 

www.bengo4.com

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さっと読んだだけでは、一人の女性が過去の当て逃げに心を痛めているように見えます。

しかしこの事件、本当にそんな単純な話なのでしょうか?

考えてみてください。

なぜ彼女は4年半経って自ら警察に届け出を出そうとしているのでしょうか

 

そして自分が有罪になるか確認しているあたり、裏の意図を深読みしてしまいますね

 

タイトルでは自分が有罪になるか訊いていただけなのに、本文の最後では警察にと届け出を出す方法を聞いています。何だかぞっとする質問です。

 

ちなみに回答はこちらです。↓

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あて逃げ、同乗者の私も罪になりますか? - 弁護士ドットコム

良かったね、彼氏(元カレ?)さん。

 

ケース5 不倫・借金・DVのトリプル役満

 

www.bengo4.com

清々しいほどのはずれを引いた奥さんのお話。

モラハラというかサイコパスに近い雰囲気を感じますね。

長文要点がつかみづらいという方のために、モラハラ夫の悪行をリストにまとめてみましょう。

  •  結婚1年でW不倫
  • 相手の主人に慰謝料を請求される
  • 妻を無視して家庭内別居をはじめる
  • 離婚の話し合いをすると脅す
  • 外泊をする
  • ギャンブルをする
  • 貯金を勝手に使う
  • ペットをいじめる
  • 食事を捨てる
  • 借金を抱えている
  • 「借金がある俺からは慰謝料はとれないぞー」と笑う
  • ↑これらを妻のせいにする

 凄いですね、トリプル役満って感じですね。

 

ちなみに私は麻雀を全く知らないので、トリプル役満の意味が分かってないですが、とりあえず相談者が一刻も早く家を出られることを祈っています。

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いかがでしたか?

 

今回は弁護士ドットコムの「みんなの法律相談」の中から、個人的に気になる相談をまとめてみました。

 

他の相談掲示板とは違って、みんな真面目に相談している分、現代社会の闇が浮き彫りになりますね。

 

登録している弁護士が多いので、どの質問も数分で弁護士から回答が投稿されています。

 

 急いで解決したいトラブルを抱えている方は、弁護士ドットコムで相談してみよう!!

 

※当ブログは「弁護士ドットコム」と何の関係もなく、広告収入なども一切いただいておりません。

 

 

承認欲求を金で満たそうとするのは可哀想

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初めに断っておきたいのは、私は今回お話するすべての領域において、専門家でもプロでもありません。

学術的なお話も一切出てきません。 ただ、「新宿」という、「酔っ払い」を通り越した「妖怪」が集まる街で、6年ほどバーテンダーをやっていた時に見聞きした話からの考察です。

悪しからず、ご了承ください。

あと、かなり長文で読むのに時間かかると思うので、暇な時にどうぞ。

お金があっても無くても満たされない人たち

いくらお金を持っていても、満たされないものは満たされないのだと私に強く教えてくれた二人を紹介しました。

 

その「お金」が借金したものでも、元からあったものでも、何だろうと、お金が心を満たしてくれることはないのです。

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逆に、私はこう思います。

目に見えないもののためにお金は使うべきじゃない、と。

 

お金なんて、「物々交換」の変わりに生まれたんですから、「物」のためにしか使っちゃいけないんです。

 

愛、友情、信頼、絆、夢、孤独、不安、劣等感、焦燥、悲哀。

 

そういった目に見えないものの為にお金を使って、成し遂げられた人は見たことがありません。

でも悲しいことに、目に見えないものにほど人はお金をつぎ込みやすいものです。

特に「愛」と「孤独」と「劣等感」は、我々バーテンダーですら「狙い目」として使うほど「金のなる木」でした。

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先天的に皮膚など目につきやすい部分に、何かある人には積極的にこっちから握手やハグなどするだけで、簡単に落ちる。

ちょっと太めな女の子に「ありがとーまた来てねー」とハグする時には、ちょっとだけ持ち抱え上げると「重たいよ!?」と焦るので、「全然軽いじゃん」って言ってあげると、割と落ちやすい(男性スタッフに限る)。

「いつも頑張ってますもんね」「前から悩んでましたね」「ずっとウィスキー派なんですね」といった「いつも」「前から」「ずっと」などの「記憶に長期間留まっている」ことを示す前置詞を使うと、孤独に苛まれてる人は喜ぶ。

 

スタッフ同士で共有されてる「常連を増やす豆知識」の数々は、全て「愛」「孤独」「劣等感」を狙ったものでした。

当時は今ほどSNSが根付いてなかったんですが、今だったら「承認欲求」が「金のなる木」の総称となっていたでしょう。

それだけ金になるんです。

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承認欲求はお金になる。それをご理解いただいた上で、逆に「承認欲求」のためにお金を使った人たちがどうなったか、2つの事例を紹介します。

 

妖怪と呼ばれるほどお酒を飲む人たちは、なぜ飲むのか

バーという場所には、本当に色んな人が来ます。

今日出所して来たというヘビーめな人から、奥さんと喧嘩して帰りにくいという可愛い人まで、実に様々でした。

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誤解の無いように言いますが、バーに来る人の全員が満たされていないわけではありません(何を持って満たされている・満たされていないと言うのかにもよりますが。)

ただ、敢えて線引きをするのであれば、きちんと終電で帰る人は、少なくとも借金してまで何かを欲するほど飢えてはいなかったように思います。

だいたいあの街で「妖怪」と呼ばれるほどお酒を飲む人は、終電なんかで帰るワケが無いんです。 酔いと宵が増すごとに元気になるから「妖怪」なのです。

「お化け」ではなく、「妖怪」なのは、多分朝になっても消えないからじゃないでしょうかね。

 

……ちょっと話が逸れました。 早速、借金してでも何かを欲する妖怪の話をしましょう。

借金してでも奢りたがる!ありがとう妖怪

バーという場所では、基本的に皆本名を知りません。

知ってても苗字だけとか、下の名前だけとか。

 

そんな中でも特殊な名前で呼ばれていた男性がいました。

その名も「BJ」。

一見クール()なあだ名に見えますが、なんてことはありません。

酔っ払って、顔から線路に落ちて、額に斜めのキズがあるから某闇医者の名前をつけられただけです。

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しかし、BJの特徴は、その額の傷だけではありません。

彼は、酔えば酔うほどに「奢りたがり妖怪」になるのです。

しかも老若男女問わず。

 

若くて可愛い女性にだけではなく、分け隔てなくお酒を奢るので、飲んだくれには神様のようにも思えますが、ところがどっこい。

 

彼は、実は「ありがとう妖怪」だったのです。

 

感謝され、必要とされ、この店に欠かせない存在であることを認識させて欲しい。

それこそが彼の本当の欲求だったのです。

 

もちろん、彼がとてつもなく高給取りでそうしてるのなら、私も何も思いません。

ありがてぇーってビールを飲むだけです。

感謝も信頼も金では買えないんです

問題なのは、彼が決して高給取りなんかではなく、一番安い飲み物でも700円もする店に週3で通い、奢りまくるために借金していたことです。

幸か不幸か、BJはかなりおカタいお仕事についていて、消費者金融なんかが諸手を挙げてお金を貸してくれる職種だったため、どんどん審査に通るし、どんどん借金を重ねて行けてしまいました。

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BJが高給取りでない事は身なりや言葉の端々から容易に想像つきましたし、お財布の片隅に見える黄金色のカードが、キャッシングの会員カード(?)であることは、彼が酔っ払ってクレジットカードと間違えて差し出した時に知ってしまいました。

 

貰う方としても、借金したお金で奢られるお酒は正直あまり美味しく感じません。

だから、「今日はそろそろやめといた方がいいんじゃ?」「せめて本当に仲良い人だけにしよう?」といった提案は何度もしましたが、BJは全く聞き入れません。

 

そんな言葉より、BJが求めてるのは、「BJさんがいなくなったら、ウチの店潰れちゃいますよ」という言葉。

 

頼られたい、必要とされたい、感謝されたい。

 

そんな欲求が見え隠れしてるので、「俺が奢る酒は美味いだろ?」「もっと美味そうに飲め」などの発言も飛び交っていました。

端的に言うと、どんどん恩着せがましくなったんです。

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金で恩を買おうとした男の末路

1回見ただけで、金銭感覚が狂ってることが分かる飲みっぷりでした。

一杯最低700円とはいえ、チャージも無ければボトル制度もないバーで、毎回2万近く払うなんて異常です。

多分悪い人から見たら、カモがネギもコンロも土鍋も豆腐も背負ってるように見えたでしょう。

 

何かよく分からない詐欺に引っかかってしまったという噂を最後に、BJは二度と店に顔を見せなくなりました。いえ、見せられなくなってしまったんだと思います。

 

数年後、たまたまBJと同じ会社で働いてるというお客さんが来たので、「こんな人知りません?」って聞いたら、「ああ、自己破産した人ですね」って教えてくれました。

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その話を聞きかなり心が痛みましたが、そうやってBJが来なくなっても、私を含め誰も本気で心配する人はいませんでした。

「聞きましたよ、大変でしたね。あの時のお礼に、飯くらい奢りますよ」

「恩返しに、今度は僕が奢りますから、一緒にあの店で飲みましょうよ」

なんて声を掛けた人は誰もいなかったんです。

 

借金して人から感謝の言葉を引き出そうとしてもダメなのだと分かりました。

 

でもこれは、借金のせいで心が歪んでしまい、余計枯渇してしまっただけなのでは?

とも思いました。

 

そこで、BJの対比として、生粋のお金持ちで、蝶よ花よ姫よ女神よとチヤホヤされて生きてきた女性の話もしてみます。

生まれながらのお嬢様でも満たされない!お金持ちイコール幸せとは限らない

お嬢様の仮名は「カノウさん」。

 

彼女が初めて来た時、「……孔雀?」って思うような謎なコートを着ていました。

未だにあれは何柄って言うのか分かりません。

 

そんなカノウさんは、見るからに金持ちって分かる金持ちのお姉さんでした。

しかも、成金系じゃなく、昔からお家が裕福だった、生粋のお嬢様。

しかも一人っ子。

 

誰かが「金持ちで巨乳だから」と「カノウさん」と名付けた時、その場にいた全員が「遜色ない」と思ってしまった程、「よく分からないけど何かがハイパー強い」オーラの持ち主でした。

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そんなカノウさんが、なぜ新宿にある毎年毎年「閉店」の可能性を店長が示唆するような寂れた店に足繁く通っていたのか。

 

一つは、タクシーでワンメーターの所に住んでいたから。

 

そしてもう一つは、やはり「満たされない心」を満たしに来ていたんだと思います。

美女の正体は余計なお世話妖怪

カノウさんの正しい年齢は分かりませんが、40歳前後だったと思います。

そしてカノウさんの旦那さんは、カノウさんより20歳も年上。

小さい頃から自分の夢はお母さんになることだったというカノウさんは、「焦り」と「諦め」の間を物凄く高速で揺れ動いていました。

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そんな彼女の心の均衡を保つために必要だったのが、ウチの店にいた、当時の私を含む20代前半のスタッフたち。

私たちを架空(?)の弟・妹として扱い、世話を焼くことで、幼少期より溜めに溜めて来た母性本能を小出しに発散出来ていたのです。

 

(※こうやって書くと、とんだ官能小説の世界みたいな話ですが、カノウさんはソッチ方面では一切揺れ動かない、旦那さん大好きな女性だったので、そういう話は出てきません。)

毎日弁当を持ってくる地獄

店長が完全に心奪われていたのもあって、カノウさんは私たちのシフト表を入手していました。

その上で、全員に次の出勤日までの弁当を作って持ってきてくれるんです。

 

最初は、一人暮らし組は泣いて喜んでました。

人の手料理なんて年単位で食べてない子もいましたし、単純に食費は浮くし、栄養バランスも考えられてるし、ありがたい限りでした。

 

でも、それが何ヶ月も続くと、段々辛くなってきます。

なにせバーテンダーですから、お客様からお酒をいただけば飲まないわけにも行きません。

当然、二日酔いになって、食べたくても食べれない日だってしょっちゅうありました。

しかもカノウ弁当は、足りなかったら困るからと、基本量が多め。

どれも私たちがその辺のスーパーで買うものとはレベルが違う食材を使われているし、悲しいまでに発揮される「残しちゃいけない」日本人魂が私たちを苦しめます。

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いつの間にかカノウ弁当は、賽の河原弁当と呼ばれるようになっていきました。

 

結局店長が、「バーテンダーは見た目も大事。全員太って来ちゃったから、たまにご飯に連れてくぐらいにしてくれ」と頼んだら、やっと弁当地獄は終わりを迎えました。

店長の提案が逆効果に

しかし、この店長のお願いが、新しい地獄の幕開けでした。

 

カノウさんは生粋のお嬢様なので、店員さんと仲良くなったら普通に遊びに行ったり出来るなんて発想がなかったんです。

だからせっせと弁当を持ってくる割に、自宅でのパーティーに呼ぶことはありませんでした。

なのに、気づいてしまった。

新たな地獄の始まりです。

 

(※バーテンダーと友達になれるかは、店の方針次第です。一切禁じてる所もあれば、本人の意思に任されていたり、同性に限りOKだったり、色々です。ウチは割と放任でした。)

 

私が味わったのは、引っ越しのための不動産めぐりする時に、何故か本名すら知らないカノウさんがついてきた事件です。

不動産さんの「お母…様?えっ、友人?」っていう困惑の顔は今でも忘れません。

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引っ越し先が決まったら、今度は休みの日にIK◯Aに連れて行かれ、何故かカノウチョイスの家具たちを買うことになり、引っ越しした翌日に諸々のインテリア雑貨を持って、ウチにやって来たんです。

そりゃね、一緒に内覧してますからね、住所も割れてますよね。

 

「断ればいいのに」と思われるかもしれませんが、カノウさんが万が一来なくなったら、ウチの店は今度こそ閉店することになると店長に泣き付かれていたんです。

 

飲み方も金払いも綺麗かつ豪胆な常連って、芸能人の常連より作りにくいって思うほど、本当に得難いものでした。

しかもそこにいるだけで場が華やぐようなお姉さん。

6年バーテンダーやってて、カノウさんは3本指に入る「イイオキャクサマ」でした。店にとっては。

 

それがわかってるから、私たちも無碍には出来ないんですが、そんなこっちの事情など一切分からないのがお嬢様のお嬢様たる部分。

 

家飲みしたいからと言うので渋々家に上がらせれば、勝手に部屋のあちこちを掃除しだすし、彼氏にフラれたっていえば彼氏の家まで乗り込みに行こうとするし、何かあると「カノウ家集合!」という連絡が来て、「カノウ家」の家族会議が開催されました。

 

もうどっちが面倒を見てあげてるのか分からなくなった頃、ついぞカノウさんの旦那さんが、嫁の無駄遣いに気づいてくれました。

専業主婦だったカノウさんは、旦那さんからお小遣い制限されれば、身動き取れなくなりますよね。

カノウさんの旦那さんはさすが稼げる男なだけあって、カノウさんに犬を何匹か与えることで、愛情の矛先を変えさせるという、素晴らしい対策を取ってくれました。

 

やっとカノウさんの怒涛の「お世話」が終わり、店長の不安通り、それから1年足らずで店は閉店することになりました。

 

閉店してから、「カノウ家」だったスタッフたちと飲んだ時、誰もカノウさんと連絡取ってないことが分かりました。

たまに懐かしく思うことはあるし、悪い人ではないこともわかってるんだけど、一回連絡取ったら、また全力で「お世話」されそうで怖くて出来ない。

 

全員の意見が一致していたので、お金を使うだけでは「絆」や「親愛」は生まれないのだと思いました。

福沢諭吉じゃ心を満たせない

BJにしろカノウさんにしろ、私たちバーテンダーも分かってて利用していた面があります。

そんなことが出来るスタッフがいっぱいいたなら、店はさぞ儲かったと思われるかもしれません。

 

でも人は「心を金に換える」行為をしていると、罪悪感に押しつぶされて1~2年で辞めてくスタッフが多く、「顔なじみの人間がいつ行ってもそこにいる」ことが一番バーにとって大事だったのに、それが保てなかったのでウチの店は潰れてしまいました。

 

お金で心を満たそうとしても、心を利用してお金にしようとしても、結局どっちも上手く行かないんです。

 

どうしたら心を満たせるのか、若輩者である私には断言出来ませんが、それが出来る物の名前は「福沢諭吉」ではないことだけは断言できます。

 

どうかこの記事を読まれた人が、心にお金なんか持ち込まないようになってくれたら幸いです。

心にお金を持ち込んだ瞬間から、人は「妖怪」への一歩を歩み始めてしまいますよ、と。

 

長々とお付き合いいただきありがとうございました。